近年、フィリピンでも仮想通貨(暗号資産)の取り引きが盛んです。
2023年度の仮想通貨保有者の世界ランキングでフィリピンは10位(570万人)となっている仮想通貨大国。
今回はそんなフィリピンで仮想通貨を買いたいという方向けに人気の仮想通貨取引所をご紹介します。
フィリピンでは仮想通貨(暗号通貨)は合法ですか?
まず、フィリピンで仮想通貨の取り引きをする前に、フィリピンの仮想通貨に関する法律について解説しますと、
仮想通貨(暗号通貨)は、フィリピンの中央銀行であるBangko Sentral ng Pilipinas (BSP) によって規制されていて、
仮想通貨は税金の対象?
暗号通貨は資産であるため、フィリピンでは通常課税の対象となります。
そこから生じる利益は、法律で明示的に免除されていない限り、所得税の対象となります。
認可された仮想通貨取引所とは?
2017年2月6日付けの回覧第944号で、仮想通貨取引所に対する正式な規制枠組みが定められました。
それによると、仮想通貨取引所は送金および転送会社として フィリピン中央銀行(BSP)に登録する必要があります。
2023年の時点でフィリピン中央銀行によりフィリピン国内での営業を許可されている仮想通貨取引所は14社あります。(2023年9月時点)
フィリピンの仮想通貨取引所
では、フィリピン中央銀行に営業を許可されている国内の取引所をいくつかを紹介します。
Coins.ph
https://coins.ph/
Coins.phは、フィリピン中央銀行から仮想通貨と電子マネー発行者両方のライセンスを取得している国内で最も確立された仮想通貨ブランドであり、ユーザー数は1,600万人を超える国内最大の仮想通貨ウォレットです。
2023年9月現在、48銘柄の取り引き可能ですが、最近になってようやくSHIBやDOGEコインといったミームコインが追加されましたが、昨年まではBTCやETHといった主要通貨6~7種類しか取り引きできませんでした。
手数料は、すべての取引ペアの月間取引量に基づいて計算されますが、₱500,000ペソ以下で0.25%~0.30%となっています。
詳しい手数料はこちら
https://support.coins.ph/hc/en-us/articles/4407185668633-How-are-my-trading-fees-calculated-
プラットフォームはサイトおよびアプリともにとてもシンプルで簡単ですが、日本や海外のプラットフォームと比較すると機能的にかなり物足りない感があります。
交換できる通貨はフィリピンペソのみで、BDO、BPI、メトロバンク、ランドバンクなど国内の主要な銀行やGcash、Paymayaといったフィリピン国内のオンライン決済アプリ、送金業者から入金ができます。
実は私は長くバイナンスとコインベースのほかに、こちらのCoins.phは使っていますが、BTCをペソへ換金して国内の銀行口座へ送金されるまでの時間がスムーズで最短でその日のうちに銀行口座へ送金することができますし、現金化して光熱費やインターネットの支払いなどができるウォレットとしての機能が充実していますが、
デメリットとして、取り扱い通貨がものすごく少ないことや信用取引、レバレッジ取り引きができない、ステーキングやレンディングといったDifiサービスも一切ないと言ったところですが、
もしBTCやETH、XRPなど主要な通貨しか取り引きしないという方やフィリピンペソ建ての取り引きがしたいという方へはシンプルで使いやすいと思いますが、色々な種類の通貨やサービスを求めている方にはおすすめできません。
≫Coins.phの登録はこちら
Bloomx
https://bloomx.app
BloomXは、250 以上の暗号コインをペソで直接取引できる仮想通貨取引所であり、格安手数料の送金サービスを提供しています。
ユーザーはフィリピンペソまたは米ドルでビットコイン、イーサリアムやその他の仮想通貨を取り引きしたり、海外からフィリピンに送金することができます。
なお、BloomX は取引ごとに1%のサービス手数料を請求しますが、これはフィリピンの平均送金手数料6.5%よりもはるかに低いです。
PDAX
https://pdax.ph/
PDAX は、2017年にフィリピンで設立された仮想通貨取引プラットフォームです。
初心者にもプロにも同様に適した直感的でユーザーフレンドリーなプラットフォームを提供します。
直接フィリピンペソ(PHP)による取り引きがメインで、「幅広い種類の暗号通貨が取り引きできる」・・とありますが、2023年現在37銘柄だけのようです。
入出金方法は、銀行振込、電子ウォレット、および店頭での支払いのみクレジット カードやPayPalには対応していません。
ただし、フィリピンの比較・レビューサイトを見ると、あまり評判は良くなく、過去にダウンタイムや不具合を経験して、ユーザーがプラットフォームにアクセスできなかったり、カスタマーサービスについてユーザーから苦情を受けているなど課題があるようです。
VHCEX
https://www.vhcex.com/.
VHCEX は、Bangko Sentral ng Pilipinas (BSP) から仮想通貨交換サービスを提供する送金および転送会社としてライセンスを取得した仮想通貨交換プラットフォームです。
現在、取り扱っている仮想通貨はビットコイン、イーサリアム、リップルなど16種類あります。
このプラットフォームは0.25%の取引手数料、法定通貨の場合は0.5%の出金手数料を請求しますが、法定通貨の最低引き出し金額はPHP500で、支払方法は、銀行振込、クレジット カード、デビット カード、GCash、PayMaya、Coins.phがあります。
VHCEXは、フィリピンで仮想通貨を売買するためのシンプルで便利な方法を探している方に推奨しているようです。
JuanExchange
https://www.juanexchange.com/
JuanExchangeは、Zybi Tech Inc.運営されている仮想通貨取引所です。
このプラットフォームは、デジタルベースの世界における暗号通貨の重要性についてフィリピン人を教育し、その大量導入を促進することを目的としているサイトです。
なお、同社はビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、テザーなどの主要な仮想通貨を取り引きできますが、
信用取引、先物、オプションなどの高度な取引機能はサポートしていません。
Zybi Tech Inc.はJuancasという、フィリピンで請求書支払い、振込、仮想通貨交換、QRコード決済など様々なサービスを提供するキャッシュレス決済アプリも運営しています。
Moneybees Forex Corp.
https://moneybees.ph/
Moneybeesはビットコイン、イーサリアム、ライトコインなど20種類の仮想通貨を取り扱っているフィリピンの仮想通貨取引所です。
他のウォレット同様に銀行振込、電子ウォレット、現金などのさまざまな支払いオプションから選択できます。
同プラットフォームでは本人確認やアカウントの作成なしに取引ができるとのことですが、取引ごとに1%~2% のサービス手数料を支払う必要があります。(ちょっと高い)
Moneybeesでは、支払いの処理と暗号通貨の保管に信頼できるサードパーティのプラットフォームを使用しています。
Coexstar
https://coexstar.com/
Coexstarは、フィリピンに拠点を置く仮想通貨取引所です。
2023年現在ビットコイン、イーサリアム、リップルなど収容な通貨15銘柄を取り扱っています。
ユーザーフレンドリーなインターフェースと便利な取引のためのモバイルアプリを提供しており、取引手数料は0.25%及び出金手数料0.0005 BTCとのことです。
出入金の方法は国内の銀行、電子ウォレット、または店頭現金取引が可能となっていて、利用可能な通貨はフィリピンぺソ(PHP)のみのようです。
フィリピン仮想通貨取引所を使うメリット・デメリット
それでは次に中央銀行認可済みの取引所のメリットとデメリットについて紹介します。
メリット
・フィリピン中央銀行(BSP)からライセンス認証を受けている
・自国通貨であるフィリピンペソ建てでの取引ができる
・国内の主要銀行や決済アプリ、送金業者からの入送金が可能
BSPからフィリピン国内での営業が認められていないとどうなるの?ということですが、とくに現在のところ使用する上では違法となっていませんが、将来的にどうなるのかわからないことがリスクだと考えられます。
ただし今後フィリピンにずっと移住する予定の人やフィリピンペソを保有している人、ペソで収入をもらっている人にとって海外の仮想通貨取引所で日本円や米ドルに換える必要がないので、とても楽だと言えます。
デメリット
・海外の取引所より取り扱っている仮想通貨の種類が圧倒的に少ない
・レバレッジ取り引きができない
・レンディングやステーキングなどのDIFIサービスがない
・日本国内では使用できない
・プラットフォームやカスタマーサービスは日本語に対応していない
フィリピン国内の仮想通貨取引所のデメリットは色々とありますが一番のデメリットは日本語に対応していないということが大きいと思います。
そういった方には、日本語対応のプラットフォームやカスタマーサービスがある海外の仮想通貨取引所をご紹介させて頂きます。
日本語対応している海外の仮想通貨取引所
フィリピン国内でフィリピン中央銀行から国内での営業許可は出ていませんが、日本語対応している海外の仮想通貨取引所をご紹介します。
(ご利用に関しては自己責任でお願いします。)
1. Bybit
日本でも人気がある海外の仮想通貨取引所Bybit は世界で180ヶ国1200万人のユーザーを誇る最も急速に成長しているプラットホームです。
仮想通貨のデータ収集サイトCoingeckoの仮想通貨取引所ランキングでは、取り引き量と信頼性において1位を獲得しています。
350以上の暗号通貨を取り扱っていて、レバレッジは最大100倍まで設定できるため、少ない資産で大きな利益を得ることができます。
このプラットホームを使うメリットとしては、日本語に対応していて、カスタマーサポートやヘルプセンターも日本語OKになっていることです。
また、フィリピン国内の銀行から振込、デビットカード、その他の方法によるフィリピンペソ(PHP)によるの即時入金ができ、日本語もP2P取引やクレジットカードからの入金も可能です。
2. KuCoin
KuCoin(クーコイン)は200ヶ国以上の国で1,800万人以上のユーザーに利用されている安全性も高い人気の海外の仮想通貨取引所です。
同プラットホームで取り扱って仮想通貨は600種類以上あり、いろいろな仮想通貨を取り引きしたいという方向けです。
また同プラットホームのもう一つメリットとして、手数料が安いことでも知られており、最大100倍のレバレッジをかけた取引ができますので、少ない資金で大きなリターンが期待できます。
なお、Kucoinは日本円を入金することができませんが、他の取引所で購入した暗号資産をKucoinへ入金することはできます。
3. Kraken
サンフランシスコに本社を置く、世界中で700万人を超えるユーザーがいる暗号通貨取引所Kraken(クラーケン)はセキュリティが高く、ユーロ建ての取引高は世界最大級と言われています。
なお、コインマーケットキャップによるとクラーケンは、世界で4番目に大きな仮想通貨取引所となっていて、
日本では、2020年10月から「Payward Asia株式会社」を通じてサービスを行っており、日本円に対応しています。
日本語も対応可能な専門スタッフが、24時間年中無休で対応してくれるので英語がわからなくても安心です。
また取り扱っている暗号資産は全部で168種類あり、業界をリードするセキュリティ対策により人気があります。
まとめ
2023年度の仮想通貨保有者の世界ランキングで10位のフィリピンでは中央銀行であるBangko Sentral ng Pilipinas (BSP) によって2023年9月現在、16社の証券取引所が登録されていますが、
フィリピンの取引所は取り引できる通貨の種類が少なかったり、日本語に対応していなかったり、課題があります。
そこでプラットフォームやカスタマーサービスが日本語に対応している海外の仮想通貨取引所Bybit、KuCoin、Krakenの3つを紹介させて頂きました。
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