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フィリピンのオンライン英会話講師の給料や過酷な労働環境の実態

フィリピンのオンライン英会話講師たちはどのような給料や待遇で働いているのでしょうか?

また、オンラインレッスンの裏側にはどんなドラマがあるのでしょうか?今回は元オンライン英会話講師である私が、フィリピンのオンライン英会話の実態を暴露します。

フィリピンのオンライン英会話の種類とメリット・デメリット


オンライン英会話スクールには、在宅型とオフィス型という2つの運営タイプがあります。

在宅型では、講師は自宅からレッスンを行います。

そのため、回線が不安定だったり、家族やペット、ニワトリ鳴き声が聞こえたりすることもあります。

一方オフィス型では、講師はコールセンターのような場所でレッスンを行いますのでITスタッフや日本人がサポート受けることができるなどメリットがありますが、交通費や時間がかかったり、厳しい労務管理や社内ルールに従わなければならなかったりするデメリットもあります。

フィリピンのオンライン英会話講師の給料と格差


オンライン英会話講師の給料は、パートタイムかフルタイムか雇用形態によって大きく異なります。

パートタイムの講師は、入った分だけ給料が支払われますが、フルタイム(8時間以上)の講師は、フィリピンの法律で定められた最低賃金をもらえます。

2023年時点では、マニラでは時給67ペソ(約176円)、クラークでは時給56ペソ(約147円)です。

しかし、給料だけではなく、予約率に応じたインセンティブも重要で、予約率とは講師が提供できるレッスン枠に対して、実際に予約されたレッスン数の割合です。

予約率が高ければ高いほど、インセンティブも高くなり、予約率が低ければ当然、収入は低くなります。

中には予約率90%以上を達成できる講師もいましたが、当時300人近くいた全講師の中で1~2名だけでした。

残りの大部分は60~80%の予約率でしたが、60%以下のインセンティブを全く貰えない講師たちも多くいました。

予約率は、講師のスキルや経験だけでなく、外見や人気度に左右されます。

教員免許を持っていたり、講師としての経験が長くスキルが高くても、生徒に人気がければ予約が入りません。

逆に、スキルや資格、経験が全くなくても、若くてかわいくて話しやすい講師は常に予約で埋まるため、オンライン英会話は人気商売のため、オンラインキャバクラのようなものだと当時は考えていました。

オンライン英会話講師の働く環境と悩み


オンライン英会話講師の働く環境は、在宅型かオフィス型かによっても異なりますが、どちらにも共通する悩みがあり、それは生徒との関係です。

オンライン英会話を利用する生徒の中には、真剣に英語を学びたい人もいますが、フィリピン人女性講師との交流や恋愛を求める人もいます。

中には、女性講師に対してセクハラや嫌がらせをする人もいて、私も何度かそういう生徒の対応したことがありますが、注意しても改善しない人もいましたし、そういう生徒によって精神的に傷ついて仕事を辞める講師もいました。

また、在籍中の生徒と恋愛や(退社して)元生徒と結婚をする講師も珍しくありませんでした。

スクール側はそういうことを禁止していましたが、実際には誰にもバレないように付き合っている講師も多かったです。(私もそれを知っていながら問題として報告せず、黙認していました)

生徒の中には、好きな講師を他の生徒から予約をされたくないと一人でいくつものアカウントを作りそこ講師に一日中予約を入れたり、日本からフィリピンに何度も講師に会いに来たりする人もいました。

私がそのスクールを辞めてから7、8年経ちますが、今でも日本で幸せに暮らしている元講師たちの姿をフェイスブックで見ることができます。

オンライン英会話講師の将来性


オンライン英会話講師は、日本では考えられないほど低い給料で過酷な労働環境で働いています。

そのため、長く続けることは難しく、多くの講師は数年で辞めてしまい、フィリピン国内の学校で教えたり、海外で働いたり、外国人と結婚したりする人が多いです。

もちろん、何年もオンライン英会話講師を続けている人もいますが、それは本当に好きでやっているか、他に選択肢がないかのどちらかだと思います。

実際のところ、フィリピンではオンライン英会話だけで生活するのは非常に厳しいというのが現実です。

まとめ

私は元オンライン英会話講師として、フィリピンのオンライン英会話の裏事情をお伝えしました。フィリピン人講師の大変さが少しでも分かって頂けたのなら幸いです。
PH.navi

フィリピン生活を送っているサラリーマン兼ブロガー@shoheybeatzです。大学をアメリカで過ごし、卒業後日本で働いたあとタイへ移住し、東南アジアを陸路で横断後フィリピンに移住。現在、現地の日系企業で働きながら2児のパパとして子育てに奮闘中。

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