フィリピンに移住したばかりのころ、勤務先の先輩からこんな話を聞きました。
物価や収入の差が影響していますが、それだけではなく、文化や歴史も関係しています。
この記事がその一助となれば幸いです。
「フィリピンのお金に0を一つ加えた金額が、日本人にとってのお金の価値だよ 」と。
これは、物価や収入の差が大きいフィリピンと日本では、同じ額面のお金でも、その価値が全く異なるということを表しています。
では、具体的にどれくらい違うのでしょうか?
この記事では、フィリピンと日本のお金の価値観の違いについて、詳しく解説します。
つまり、1000ペソは日本円で約2,600円にしかなりません。
フィリピン人にとっては、1000ペソ札は貴重な存在であり、日本人にとっての1万円札の価値に近いでしょう。
これは東京の最低賃金(時給1,113円)の約1/6です。
外資系レストランやカフェではマクドナルドが200~350ペソ(約500~900円)、スターバックスが200ペソ(約500円)からです。
交通費も安く、トライシクル(オートバイにサイドカーがついた乗り物)は1kmで50ペソ(約130円)、タクシーは1kmで200ペソ(約500円)です。
特に地方や小さなお店では、1000ペソ札を出すと嫌な顔をされることがあります。
しかし、フィリピンでは最も大きな額面の紙幣が1000ペソ札です。
実際、2023年のマニラの最低賃金は日給537ペソ(約1,400円)、時給67ペソ(約180円)です。
このように、フィリピンと日本では収入水準が大きく異なります。
1000ペソ札で買えるものと買えないもの
フィリピンでは1000ペソ札があれば、生活必需品や娯楽品など様々なものが手に入ります。
例えば、ローカルマーケットでは米や食料品、日用品などが50ペソ以下で買えますが、大型スーパーでは3~5倍の値段になります。
ローカル食堂では1食50ペソ(約130円)、ライスは1杯20ペソ(約50円)、ミネラルウォーターは500mlで30~60ペソ(約80~160円)、ツナやコンビーフの缶詰50ペソ(130円)、ビールは330mlで37ペソ(約100円)です。
マッサージもリーズナブルで、1時間で500~700ペソ(約1,300~1,800円)です。
一方、日本食や寿司は高価で、ラーメン一杯300~450ペソ(910円~1170円)、日本食のセットモノはだいたい500~800ペソ(約1,300円~2120円)から、寿司は1000~2000ペソ(約2,600円~5200円)からです。
1000ペソ札を使うときの注意点
1000ペソ札はフィリピン人にとって貴重なお金ですが、それゆえに使うときには気をつけなければなりません。
これは、お釣りを用意するのが難しかったり、偽札の可能性があったりするからです。そのため、1000ペソ札を使うときには、事前に相手に了承を得るようにしましょう。また、1000ペソ札は盗難や紛失のリスクも高いので、常に目の届くところに保管しましょう。
まとめ
フィリピンと日本ではお金の価値観が大きく異なります。
フィリピンで生活する際には、フィリピン人のお金への感覚を理解することが重要です。