1年を通して気温が暖かく、
物価が安く住みやすいフィリピンは旅行や語学留学として人気です
が、
そのフィリピンに移住したいという人もいるのではないでしょうか
?
ただ漠然と、「フィリピン移住したい・・」と思っても、
何から始めればいいのかわからないという人もいるかと思います。
この記事では、20代から海外移住を計画し、
29歳でタイへ移住し、その後東南アジア諸国に滞在して、
最終的にフィリピン生活10年目となる筆者による、
フィリピン移住するにはどうしたらという方向けに移住する方法や
移住するまでの順番をステップバイステップで解説したいと思いま
す。
移住に必要なものや移住の目安となる費用について解説します。
フィリピンへ移住するには?
フィリピンに移住するのは、
まずどの方法で移住するのかを決める必要がありますが、
フィリピンへの移住するには以下の4つ方法があります。
① 働く
フィリピンで働く場合、駐在員、現地採用、
ワーキングホリデーやインターンシップという選択肢があります。
また、フリーランスとして海外生活を送っている人もいます。
ちなみにこれまで私はこの働くという方法で各国へ移住しています
が、これがもっとも簡単な方法だと言えるでしょう。
② 留学
英語が公用語のフィリピンは語学留学が盛んな国として知られてい
ます。そのため、英語を学ぶために、長期で滞在したり、
親子で移住する人も増えています。
また留学を経て現地の企業へ就職するという人もいると思います。
③ 国際結婚
フィリピン人と結婚をして移住する人も多くいます。
フィリピン人と結婚する場合、
ビザの取得が比較的容易であるため、移住する人も多いです。
ただし、結婚詐欺に注意する必要があります。
④ リタイヤ(退職)
フィリピンでは、リタイヤメントビザ(SRRV)
を申請することで、リタイア後の生活を送ることができます。
SRRVは、35歳以上の人が対象で、2万米ドル(
約220万円)を銀行に預金することで取得でき、
SRRVを取得することで、永住権を取得することもできます。
移住するまでのステップ
ステップ1 移住する方法を決める
まず移住する方法を決めます。移住する方法によって移住の難易度や準備する資金、必要なビザが異なります。仕事で移住する場合、働く会社がビザの手続きや住む場所、送迎サービスを提供してくれることがありますし、留学で移住する際もエージェントや学校側で住む場所、ビザの手続きなどサポートをしてくれるため、移住の難易度はグッと下がります。また、観光で移住する場合は、ビザの延長手続きが必要ですが、比較的簡単に行えます。永住で移住する場合は、投資や退職などの条件を満たす必要がありますが、永住権を取得することで、自由にフィリピンで暮らすことができます。
ステップ2 移住先を決める
次に移住先である国や都市を決めます。この場所選びによっても必要なビザや資金が異なりますのでとても重要です。仕事を先に見つける場合、その職場がある場所が移住先になります。一つの事例として、私が移住先の候補地として日本から近く、アジア圏で英語が通じる国に移住したいと思っていましたので、香港、シンガーポール、フィリピンにある日系企業の求人に応募して、最終的にフィリピンのマカティにある会社の内定が決まりにました。留学や観光ビザで移住する場合は、自分の好みや予算に合わせて場所を選ぶことができます。フィリピンには、首都マニラやセブ島などの都市部から、パラワン島やボラカイ島などのリゾート地まで、さまざまな魅力的な場所があります。永住で移住する場合は、自分の生活スタイルや将来の計画に合わせて場所を選ぶことができます。
ステップ3 ビザの申請
ビザの申請は種類によって申請のタイミングが異なります。学生ビザ、リタイヤビザ、結婚ビザは渡航前に行うことができるのに対して、就労ビザは現地へ渡航後に行います。観光ビザは申請は不要ですが、最大3年間の延長が可能ですので、延長手続きは、ビザの有効期限が切れる7日前までに行う必要があります。永住ビザは、投資家ビザや特別移住退職者ビザなどの種類がありますが、基本的には渡航前に申請することができます。ただし、永住ビザを取得した後も、定期的に更新手続きや報告義務がありますので、注意が必要です。
ステップ4 移住の準備(貯金、転居の手続やチケットの予約など)
フィリピンに移住する前に以下の準備が必要です。
(1)移住資金の用意
移住先の物価や生活水準に合わせて、最低でも3ヶ月分の生活費を用意することが望ましいです。
(2)移住先の詳しい情報
インターネットや書籍から入手することができます。
(3)予防接種
フィリピンで感染する可能性のある病気に対して、渡航前に受けることが推奨されます。
(4)海外保険への加入
フィリピンの医療費が高額になる場合や、緊急時の救援や帰国の際に必要になる場合がありますので、加入しておくことが安心です。
(5)転居の手続き
日本での住民票や国民健康保険などの手続きや、フィリピンでの住所登録や税金の申告などの手続きがあります。
(6)荷物の梱包や運送の手配
自分で行う場合や業者に依頼する場合がありますが、どちらにしても荷物の量や重さ、運送方法や期間などを考慮する必要があります。
(7)渡航の準備(パスポートや航空チケット)
パスポートや航空チケットは渡航の数か月から数週間前までに必ず準備しましょう。
ステップ5 住む場所を探す
フィリピンに移住する前に、住居を確保する必要があります。フィリピンには、アパート、コンドミニアム、一軒家など、さまざまなタイプの住居があります。フィリピンで物件を借りる場合、敷金や礼金が必要ですが、敷金は、家賃の1ヶ月分から3ヶ月分程度、礼金は家賃の1ヶ月分程度が一般的です。物件を探す方法は、インターネットや不動産会社、現地の友人や知人などを利用することができます。物件を選ぶ際には、家賃や立地、治安、設備、交通の便などを確認することが重要です。また、契約書は英語で書かれていることが多いので、内容をよく理解してから署名することが必要です。
ステップ6 渡航する
全ての準備が終わったら、現地に渡航します。日本からフィリピンまで4時間で行くことができます。渡航する際には、パスポートやビザ、チケット、荷物などを忘れずに持っていくことが必要です。現地の空港に到着してから、目的地に行くまでの移動方法について送迎サービスがない場合、事前に確認しておくことをおすすめします。
ステップ7 生活する準備
現地に到着してからも生活できるようになるまで家具や電化製品を揃えたり、食料品、生活用品を購入したり、職場や学校の場所や移動方法の確認、緊急の際の病院や警察署などの場所を把握したり必要なことがあります。
ステップ8 各種手続き
さらに現地に到着しても色々と手続きが必要です。その例として銀行口座の開設、電気、水道、ガスの申し込み、携帯電話、インターネットの契約です。
(1)銀行口座の開設
銀行口座を開設することで、フィリピンでの生活がスムーズになります。銀行口座を開設するには、パスポート、ビザ、IDカード、住所証明書などの書類が必要です。銀行口座を開設する前に、複数の銀行を比較し、手数料、利子、ATMの利用可能性などを確認することをお勧めします。
(2)電気・水道・ガスなどの公共料金の申し込み
フィリピンでの生活には、電気、水道、ガスなどの公共料金の申し込みが必要です。これらの公共料金は、各地方自治体が管轄しています。申し込みには、住所証明書、IDカード、契約書などが必要です。申し込み方法は、各自治体によって異なります。詳細については、各自治体のウェブサイトを確認してください。
(3)携帯電話やインターネットの契約
フィリピンでの生活には、携帯電話が必要です。携帯電話の契約には、パスポート、ビザ、IDカード、住所証明書などの書類が必要です。携帯電話会社によって、契約期間、通話料金、データ通信料金、端末代金などが異なります。また自宅でインターネットを使うためにプロバイダーとの契約も必要です。これらの手続きは、英語で行われることが多いため、英語が苦手な場合英語が得意な人に頼むか、通訳を手配することをおすすめします。
しかし、上記についても移住の方法によっては不要になります。例えば仕事で移住する際は勤務先で銀行口座の開設や公共料金の申し込みなどを全て行ってくれ帯電話も支給してくれるところもありますので事前に確認しておいた方が良いでしょう。
フィリピン移住に必要なもの
フィリピン移住に向けて準備するべきことはいくつかありますが、まずは以下の5つの項目を確認しておきましょう。これらはフィリピンに入国するために必要な最低限のものです。
1. パスポート
2. お金
3. ビザ
4. 航空チケット
5. 住む場所
1. パスポート
海外に行くのでパスポートは必ず必要になります。すでにパスポートをお持ちの人は有効期限は切れていないか確認しましょう。パスポートの有効期限は、フィリピンに入国する日から6ヶ月以上残っている必要があります。また、パスポートには空白ページが少なくとも2ページ必要です。パスポートの更新や新規申請は、日本国内の地方出入国在留管理局やパスポートセンターで行えます。
2. お金
渡航する際に持ち込める現金には限度があるため、現地でキャッシングできるクレジットカードがあると便利です。フィリピンでは、日本円よりも米ドルの方が両替しやすいので、米ドルを用意しておくと良いでしょう。現地で必要な費用についてはこのあと、詳しく説明しますが、一般的には、日本よりも物価が安いので、生活費はそれほど高くなりません。ただし、日本と同じような生活水準を求めると、かえって高くつく場合もありますので、注意が必要です。
3. ビザ
必要なビザは目的によってことなりますが、ビザの種類は、滞在期間、目的、国籍、年齢、職業などによって異なります。ビザの種類によっては、フィリピン国内での申請が必要な場合があります。例えば、観光目的であれば、日本人はビザなしで最大30日間滞在できますが、それ以上滞在する場合は、フィリピンの入国管理局で延長申請をする必要があります。また、永住権を取得するためのビザは、特別移住退職者ビザやクォータービザなどがありますが、これらはフィリピンの外国人登録局で申請する必要があります。ビザの申請には、パスポートや写真、申請書、証明書、手数料などが必要になりますので、事前に確認しておきましょう。
4. 航空チケット
当然ですが、渡航するための航空チケットを購入する必要があります。フィリピンへは、日本から直行便が運航されている主要な空港は、マニラ、セブ、ダバオ、クラークです。日本からのフライト時間は、マニラまで約4時間半、セブまで約5時間です。航空チケットの値段は、時期や航空会社によって異なりますが、往復で約5万円から10万円程度が相場です。航空チケットの予約や購入は、インターネットや旅行代理店で行えます。
5. 住む場所
フィリピンに到着前に住む場所を決める必要があります。住む場所は、自分の目的や予算に合わせて選ぶことができますが、一般的には、ホテル、コンドミニアム、アパート、ハウスなどがあります。ホテルは、短期滞在や観光目的に便利ですが、長期滞在には向きません。(ただしコンドテル、アパーテルと言う長期滞在者向けのホテルもあります)コンドミニアムはセキュリティや設備が整っていますが、家賃が高い場合が多いです。アパートは、コンドミニアムよりも安く借りることができますが、立地や環境によっては不便や危険な場合もあります。ハウスは、広くて快適に暮らせますが、購入するには高額な費用がかかりますし、借りるにしても家主との契約や管理が面倒になる場合があります。住む場所を探す方法は、インターネットや不動産屋、現地の知人などを利用することができます。
以上がフィリピン移住に必要なものです。これらの準備をしっかりと行って、フィリピンでの新しい生活を楽しみましょう。
フィリピン移住に必要な費用
フィリピン移住に必要な費用は、移住者の人数や生活スタイルによって異なります。
以下は、一般的な費用の目安です。
1. ビザ取得費用
ビザ取得費用は、ビザの種類や申請場所によって異なります。例えば、フィリピン大使館での申請の場合、観光ビザの場合は約4,000円 、長期滞在ビザの場合は約8,000円が必要です。
2. 賃貸契約に必要な敷金・礼金
賃貸物件を借りる場合、敷金や礼金が必要です。敷金は、家賃の1ヶ月分から3ヶ月分程度が一般的です。礼金は、家賃の1ヶ月分程度が一般的です。
3. 家具・家電の購入費用
家具付きのコンドを借りない限り、家具や家電を揃える必要があります。とくに一般的に備え付けられていない温水器やクーラーは必須と言えますが、家具や家電製品は、新品で購入すると高額になるため、中古品を購入することをお勧めします。中古品は、Facebookなどのオンラインマーケットプレイスやフリーマーケットで手に入れることができますし、フィリピンでは急な引っ越しの際に家具をそのまま管理人さんに譲って処分を依頼することがありますので、その物件のオーナーに以前の住居者が置いていった家具で使えそうなものがないか、聞いてみるのも手です。
4. 生活費
フィリピンでの生活費は、移住先やライフスタイルによって異なりますが、一般的には、1ヶ月単身者は約10~13万円前後、4人家族は約25~30万円前後が必要です。単身者で家賃が約3万円〜8万円、水道代が約1,000円、電気代約4,000円、食費、約3万円、交通費 約5,000円、スマホ・携帯代約1,000円、インターネット代約3,000円、生活雑貨 約5,000円必要です。また4人家族の場合、家賃が約6万円〜10万円、食費が約10万円、子供の教育費が約2万円〜5万円、医療費が約1万円〜3万円、その他の費用が約1万円〜3万円必要とされています。
※上記以外にも、航空チケットや保険料、医療費なども必要になります。
まとめ
フィリピン移住するにはどうしたらという方向けに移住する方法について解説しました。
移住するまでに必要なこと、準備しなければいけないこと等を順番を説明しました。
さらに移住に必要なものや移住の目安となる費用もぜひ参考にしてみて下さい。