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フィリピンに移住を後悔しがちな人の特徴とは?


長い間海外に住んでいると日本の良さがわかるようになります。

そして日本と比べてしまい、海外生活していくことに疑問を持つ人も大勢います。

夢の海外生活実現したにもかかわらず、実際に生活をして現実を知ることで移住を後悔したり、帰国をする人も大勢います。

そこで今回はフィリピンに移住して後悔する人、むしろフィリピンには移住しない方がいい人の特徴やフィリピン移住後に後悔しやすいこと、さらに移住後に後悔しないようにするための対策について紹介します。

フィリピン移住をしない方がいい人

フィリピンは日本から近く、物価が安く、英語が通じるというメリットがありますが、それだけで移住を決めるのは危険です。フィリピンには日本とは違う文化や習慣、社会環境があり、それに適応できないと生活に不満やストレスを感じることになります。そこで、フィリピン移住に向かない人、お勧めできない人の特徴について解説します。

1. 便利で安定した生活を求める人

 フィリピンは、日本や欧米諸国と比べて、社会保障制度が未発達であるため、病気や事故にあったときに十分な医療や補償を受けることが難しい場合があります。またフィリピンは貧困率が高く、教育や医療などの社会インフラが整備されていない地域も多いため、水道や電気、インターネットなどのライフラインが不安定だったり、治安が悪かったりすることもあります。日本のように質の高い生活を求める人は都心部の高級住宅やコンドミニアムなどの一部のエリアなどに住むことをおすすめしますが、それでも日本と同じレベルのサービスや品質を期待するのは難しいでしょう。


2. 家族や友人と離れることに抵抗がある人 
 
フィリピンのメリットは日本から近いことですが、それでも4時間ほどかかります。またコロナのような事態が起きると、一定期間帰国できなくなることもあります。そのため、家族や友人と離れることに抵抗がある人はフィリピン移住に向かないと思います。またフィリピンには日本人コミュニティがありますが、それでも日本と同じように気の合う人や信頼できる人を見つけるのは簡単ではありません。フィリピンでの生活には、人との繋がりや支えが必要ですが、それを得るためには積極的に現地の人や他の外国人と交流することが大切です。

3. 外国語に苦手意識がある人
 
フィリピンではフィリピノ語、英語が公用語で、その他にタガログ語やセブアノ語などの現地語を話しますので、言葉の壁を負担に感じる人や新しい語学を学ぶ意欲が全くない人はフィリピンでの生活は困難だと言えます。フィリピンでは英語が通じるので、他の英語が伝わりにくい国よりも現地の人と交流はしやすいですが、英語がニガテな人もフィリピンに移住するなら、英語の勉強は少しずつでもいいからやっておくことをお勧めします

4. お金の管理ができない人
 
物価が安く、日本と比べて生活費がかからないというイメージが強いフィリピンですが、日本の生活水準をフィリピンで求めると、日本にいる時よりも生活費がかかることになります。例えば日本食や日本食材、マクドナルドやスターバックスなどの海外の飲食ブランドやSMやアヤラなどのショッピングモールでの買い物はローカルで売られているものと比べてもかなり高価です。また治安があまりよくない国ですので、利便性やセキュリティの高い住居を求めるとその分家賃も高くなります。そのため経済的に余裕がない人や収入が少ない人、お金の管理ができない人にとっては、経済的にフィリピン生活を維持できなくなる可能性があるため、移住に向かないと思います。フィリピンで生活をするなら、自分の収入と支出を把握し、無駄遣いをしないように気を付けることが必要です。

5. 新しい環境に適応するのに抵抗がある人
 
フィリピンは日本とは全く異なる文化、習慣がある国です。そのため文化の違いによるストレスが大きく、ストレス耐性が低い人にはフィリピン移住は向いていない可能性があります。例えばフィリピンタイムと言って時間に遅れる人が多かったり、ゲップをすることが良いことだとされていたり、全く親しくない人にお金の相談をされたり、など日本ではありえないようなことが多く、そういったことに一々不快に感じたりする人はフィリピン生活に向かないでしょう。フィリピンに移住するなら、現地の人の考え方や行動を理解し、受け入れることができるかどうかが重要です。また、自分の価値観や常識を押し付けるのではなく、柔軟に対応できることも必要です。

日本人がフィリピン移住後に後悔しやすいこと

フィリピンは日本から近く、物価が安く、自然が豊かで、人々がフレンドリーな国として知られています。しかし、日本とは大きく異なる環境や文化に暮らすことは、想像以上に大変なこともあります。日本人がフィリピン移住後に後悔すること、ストレスに感じることを紹介します。

もし下記の項目で、「これはちょっと受け入れられない・・」というものがあれば、フィリピン以外の他の国への移住を検討した方がいいかもしれません。

フィリピン移住後に後悔する理由としては、以下のようなものが挙げられます。

1. 言葉の壁
 
フィリピンでは英語とタガログ語が公用語ですが、地域によってはその他の方言が話されています。日本語を話せる人は少なく、英語もネイティブとは違う発音や文法で話されることが多いです。新たな言語の習得は容易ではなく、移住を後悔する原因につながります。
 
2. 犯罪や治安の悪さ
 
世界的にみても治安が良い日本とは異なり、フィリピンでは夜女性や子供が一人で出歩くことができない場所が多く、窃盗、スリや置き引き、傷害などの犯罪も多発しています。さらに銃社会と言うこともあり、フィリピンでは日本のように安心して生活できないことが精神的なストレスになることがあります。
 
3. 文化や習慣、国民性の違い
 
日本人とは全く異なる文化や習慣があるフィリピンですが、そういった異文化での暮らしに適応できないと大きなストレスになることがあります。例えば、フィリピン人は時間にルーズで、約束やスケジュールが遅れることが当たり前です。また、フィリピン人は日本人よりも感情表現が豊かで、声が大きく、身振り手振りが多いです。これらの違いに戸惑ったり、イライラしたりすることもあるでしょう。
 
4. 気候や自然災害による影響
 
常夏のフィリピンは1年間を通して気温が高く、四季がありません。日本人にとっては暑すぎることもあり、熱中症や日焼けなどの健康被害に注意が必要です。また、フィリピンは台風や地震などの自然災害が多く発生する国でもあります。突然の大雨や突風、台風などの影響による停電や洪水などが多こりやすいエリアもあります。これらの災害によって生活に支障が出たり、被害に遭ったりすることもあります。
 
5. 家族や友人との離別
 
家族や友人から離れて暮らすことは、特に初めての海外生活ではとてもつらく、寂しさを感じることだと思います。これがホームシックとなり、海外生活を続けられなくなる可能性もあります。また、日本との時差や通信環境の悪さなどによって、連絡が取りにくくなることもあります。家族や友人との関係を維持するためには、定期的に連絡をとったり、ビデオ通話をしたりするなどの工夫が必要です。
 
6. 孤独感
 
フィリピンでは気軽に話せる日本語や日本の文化を理解してくれる友人を作ることが難しい環境です。また会社や学校、近所付き合いなど新しい人間関係の構築が上手くいかず孤独感を感じることで後悔に繋がります。孤独感を解消するためには、積極的にコミュニティに参加したり、趣味やスポーツなどで仲間を作ったりするなどの努力が必要です。
 
7. 医療レベルが低い
 
フィリピンの医療レベルは日本に比べて低く、病院の設備や医師の質も不安定です。持病があったり、病気しがちな人にとっては問題だと言えます。また、日本の保険が使えない場合も多く、高額な医療費を自己負担しなければなりません。
 
8. 教育レベル
 
お子様と親子で移住する方にとっては、教育レベルが高い学校を探すのが困難だというのもあります。日本の教育水準に近いインターナショナルスクールは授業料が高く現地の公立学校はカリキュラムや教育環境が日本とは大きく異なります。
 
9. 日本よりも高いものがある
 
フィリピンでは医療費や電気料金など日本よりも高いものがあります。他にも日本食材や日本料理などが高価なため、出費が増えて、経済的なストレスとなることがあります。日本の生活水準に近い生活を望む場合は、予算をしっかりと考えておく必要があります。
 
10. インフラが整っていないエリアが多い
 
一部のエリアを除いて、フィリピンの多くのエリアでは道路や通信インフラが十分に整備されていない所が多く、大きなストレスになります。交通渋滞やインターネットの遅さや切断、水道やガスの供給不安定などは日常茶飯事です。これらの不便さに耐えられるかどうかは、海外生活の満足度に大きく影響します。

11. 社会保障がしっかりしていない

日本では、国民健康保険や年金、失業保険などの社会保障制度が充実していますが、フィリピンではそうした制度が不十分で、自己責任で生活する必要があります³。例えば、フィリピンの医療費は日本に比べて安いですが、保険が適用されない場合が多く、高額な治療費を自腹で払わなければならないこともあります⁴。また、フィリピンでは災害や事故、犯罪などのリスクが高いため、日本の海外保険を併用するなど対策が必要です。
 
12. 衛生管理されていない、汚い場所が多い

日本では、公共の場や飲食店などは衛生管理が厳しく、清潔に保たれていますが、フィリピンではそうした基準が低く、汚い場所が多く見られます。例えば、ゴミが散乱していたり、排水が悪かったり、トイレが汚かったりすることが珍しくありません。また、食中毒や感染症などの危険性も高く、水道水は飲めないため、ミネラルウォーターを常備する必要があります。初めて訪れる方は不快に感じるかもしれませんし、慣れている方でも衛生面に気をつける必要があります。
 
13. 虫や野良犬が多い

フィリピンでは、気候が温暖で湿度が高いため、蚊やゴキブリなど害虫や野良犬、ネズミが多く生息しています。特に、蚊はデング熱やマラリアなどの伝染病を媒介する危険性があり、野良犬は狂犬病に感染している可能性があります 。これらの動物に刺されたり噛まれたりすると、重篤な症状になることもあります。また、ゴキブリやネズミ、ハエなどの害虫も衛生面や精神面でストレスになることがあります。虫除けスプレーやワクチン接種などの予防策が必要です。
 
14. 日本のような時間に正確で、便利なサービスがない

日本では、時間に正確で、便利なサービスが当たり前に提供されていますが、フィリピンではそうしたサービスは期待できません。例えば、フィリピンでは時間にルーズな文化があり、約束や予定が遅れたりキャンセルされたりすることがよくあります。また、公共交通機関や配達サービスは時間通りに運行しないことが多く、渋滞や遅延に巻き込まれることがあります。さらに、カスタマーサービスや公共サービスは日本のように高品質ではなく、対応が悪かったり、手続きが煩雑だったりすることがあります。日本同様のサービスを期待していると大きなストレスに感じることがあります。
 
15. 経済的な問題による生活苦

フィリピンは物価が安いということで、日本よりも豊かな生活ができると思われがちですが、実際にはそうとも言えません。例えば、フィリピンでは日本よりも高い商品やサービスがあります。日本食や日本製品、インターネットや電気などは日本よりも割高です。また、フィリピンでは所得税が高く、日本よりも手取りが少なくなることがあります。さらに、フィリピンでは日本のような社会保障制度がないため、医療費や教育費などの自己負担が大きくなります。物価が安いということで十分な収入がないにもかかわらず贅沢な生活をしたり、日本よりも高い商品やサービスを頻繁に利用したりするなどお金を使いすぎてしまうと、海外生活を維持するのが困難になり、生活が苦しくなります。
 
16. 人間関係のトラブル

海外生活において人間関係の構築はとても重要ですが、対応を間違えるとフィリピン人や他の日本人との間でトラブルを起こしてしまい、海外移住を後悔することになりかねません。例えば、フィリピン人は日本人よりも感情的で、直接的な言い方や態度をとることがあります。また、フィリピン人は家族や友人とのつながりを大切にするため、親しくなるとお金や物を貸してくれと頼まれることがあります

フィリピン移住に後悔しないようにするには?

では最後にフィリピン移住に後悔しないようにするための対策について解説します。


フィリピン移住に後悔しないようにするには、以下のようなことを事前に準備しておくと良いでしょう。

1.まず短期移住をしてみる

いきなり本格的な移住をするのではなく、1~2週間ほどの短期間の滞在を試してみて、実際に住んでも大丈夫そうか確認するのも一つの手だと思います。

2.英語や現地語を学ぶ

フィリピンでは英語が公用語のひとつですが、地方によってはタガログ語やその他の言語が主流です。現地の人とのコミュニケーションをスムーズにするために、英語やタガログ語の基礎を身につけておくと便利です。

3. フィリピン文化について情報を集める

フィリピンには日本とは異なる文化や習慣があります。例えば、時間にルーズなフィリピンタイムや、お金を貸し借りする習慣などです。これらに対して理解や対応ができるように、事前に情報収集をしておくと良いでしょう。

4. 地理や土地柄を把握する

フィリピンは島国であり、地域によって治安やインフラ、気候などが大きく異なります。一般的に言えば、マニラのマカティ市やボニファシオグローバルシティ(BGC)、セブ市などの都心部と比べて他のエリアはとても不便なエリアが多く存在します。ですので、自分の希望や条件に合った移住先を選ぶために、地理や土地柄について調べておくと良いでしょう。

5. 期待度を下げる

残念なことにフィリピンは日本のようにすべてが時間通りに正確で、便利なサービスが当たり前のようにあって、快適で、どこでも安心して暮らせる国ではありません。そのことを理解して、フィリピンでの生活について期待度を下げることをおすすめします。私自身フィリピンに住んで10年目になりますが、今でも期待通りに物事が進まないときは「フィリピンだから仕方ない」と言う風に思うようにしています。

まとめ

以上がフィリピン移住を後悔しがちな人の特徴や後悔しやすいことについてまとめました。

さらにどんな人がフィリピン移住に適しているのか失敗しないのかについても解説しました。

ぜひ参考にしてみてください。
PH.navi

フィリピン生活を送っているサラリーマン兼ブロガー@shoheybeatzです。大学をアメリカで過ごし、卒業後日本で働いたあとタイへ移住し、東南アジアを陸路で横断後フィリピンに移住。現在、現地の日系企業で働きながら2児のパパとして子育てに奮闘中。

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